「夏越ごはん(なごしごはん)」って

ご存知ですか?

 

私は先週、ネットニュースで

初めて知ったのですが、

6月30日に食べる新たな行事食として

数年前に取り入れられたんだとか。

 

全然知りませんでした!

 

行事食ならどんなものなのか、

知っておいた方が良さそうな気がして、

いろいろ調べてみたのですが・・・

 

行事食と聞いて何を思い出しますか?

 

行事食と言えば、

おせち料理、恵方巻き、年越しそば、

土用の丑の日のうなぎ、七草粥など

季節ごとに様々ありますよね。

 

おせち料理に入っている黒豆には

「まめに元気で働けるように」

という意味があったり、

他にもカズノコは子孫繁栄、

田作りは健康と五穀豊穣など・・・

 

様々な願いが込められているのは有名な話。

 

こういった季節毎の伝統行事や、

お祝いの日に食べる特別な料理が「行事食」。

 

家族の幸せや健康など

様々な意味が込められているものですよね。

 

こんな素敵な意味を持つ行事食の一つとして、

新たに数年前に加えられたものが、

6月30日の「夏越ごはんの日」なんです。

 

6月30日の「夏越ごはんの日」とは?

 

夏越ごはんの日を提唱しているのは、

米穀安定供給確保支援機構という公益社団法人。

 

夏越ごはんは、昔から全国の神社で

6月30日に行われている

「夏越のはらえ」という神事に合わせて、

 

  • 1年の前半のけがれを祓う
  • 残り半年の無病息災を願う

 

という意味を込めて、

米穀安定供給確保支援機構により、

2015年に開発された行事食なんだそう。

 

「夏越のはらえ」は日々の暮らしの中で

知らず知らずのうちに

犯してしまった罪などをお祓いし、

無病息災を祈る神事。

 

つまり神事自体は古いですが、

行事食としての歴史は

まだ浅いということなんですね。

 

夏越ごはんがメニューにある飲食店も増加

 

ちなみに夏越ごはんの日を制定した

米穀安定供給確保支援機構とは、

「お米を安定して流通させる」目的で

設立された団体です。

 

この夏越ごはんを行事食として作ったのも、

お米の消費量を増やす目的なのかなぁ、

なんてちょっと思いました。

 

夏越ごはんをメニューとして、

どんどん採用するスーパーや

飲食店なども増えてきているみたい。

 

こうやって毎年ちょっとずつ、

夏越ごはんを取り扱うお店が増え、

行事食として定番化するのかもしれませんね。

 

恵方巻きがそうであったように。

 

では、夏越ごはんというのは、

どんなごはんなのでしょうか?

 

夏越ごはんってどんなもの?

 

米穀安定供給確保支援機構が提唱する

「夏越ごはん」は、

 

  • 雑穀ごはん
  • 赤と緑の旬野菜
  • 旬のショウガ

 

を使って作るかき揚げ丼!

 

神事に合わせた行事食というので、

もっと質素な料理をイメージしていましたが、

まさかのかき揚げ丼でした(^-^;

 

かき揚げ丼と言っても深い意味がある

 

夏越ごはんは、かき揚げ丼と言っても

そこは行事食なのでもちろん、

 

・邪気を祓う豆などが入った雑穀ごはん

 

・茅の輪(ちのわ)をイメージした

「緑」の夏野菜と邪気を祓う「赤」の旬野菜を

使った丸いかき揚げ

 

・百邪(ひゃくじゃ)を防ぐといわれる旬の

しょうがを使ったおろしだれ

 

という深い意味を持った食材が使われています。

 

ちなみに茅の輪(ちのわ)とは、

「夏越のはらえ」の時に

神社の参道に設ける輪のこと。

 

茅の輪をくぐれば病気が避けられると

言われているんです。

 

夏越ごはんによく使われる食材は?

 

それにしても夏越ご飯って、

なんとも作りやすそうなメニュー。

 

おせち料理など他の行事食に比べると、

とってもハードルが低い感じがしませんか?

 

赤い夏野菜として、

よく使われる食材は赤パプリカ。

 

緑の夏野菜はゴーヤ・インゲン・

枝豆・オクラなどが使われるそうです。

 

手に入りやすい材料なのも嬉しいですね。

 

簡単にできそうなので、

今年の6月30日から作ってみようかな。

 

果たして行事食として、

全国に夏越ごはんは浸透するのでしょうか。

なんだか楽しみです。