今回出てくるウールの着物全て、お譲り頂いた着物です。

友人のお祖母様が着用されていたもの。
実家にあった母or祖母(どちらか不明)のもの。
友人経由で、初めてお会いする方から「片付けたいから」と譲り受けたもの。

経路はばらばらですが、どれも年数はけっこう経過していると思われます。

ウールはタンスにしまいこんでいると、気付いた時には虫食い穴が!!
畳んであると分かりにくいのですが、広げてかざすと、点々と穴から光が…なんて事も(涙目)

羽織った時に下前になる部分や、帯で隠れる部分ですと、適当な当て布で応急処置をして着ることが出来ます。見えるところに大きな穴がある時は…アップリケで堂々と補修!もしくは、リメイク!
捨ててしまう前に、一考を。器用な方には、ぜひ和雑貨などにアレンジして、蘇らせて欲しいです。

では、お譲り受けたウール着物。コーディネート、スタート!

○タートルネックとの和洋折衷

パープル系のパステルカラーには、色合い爽やかなウール着物を


この日の気温は最高4.2度 最低―3.8度。
今季最強の寒波が到来していたタイミング、着替えたくても寒い!
「洋服のまま着物着ちゃえ!」ってことで、着物を選ぶ前に先に着ていた洋服をそのままに。パープルのニットに合わせて明るめの着物を選びました。
和服と洋服、形は異なっても質感はやはり正絹の着物よりウールの着物の方が洋服にしっくりくるように感じました。

帯は主張せずオフホワイト


帯には着物の地色と同じ、グレーがかったブルーの縦ラインが入っています。
帯締めで再び着物の明るさと合わせて濃いピンクをビシッと!

着物が小さくて裄が短くても、洋服の袖がカバーしてくれるので違和感ないでしょう?

○タートルネックとの和洋折衷(男装編)

女物で男装しましたー!!

というのも中に着ている洋服は黒のニットで、首回りがゆったりしたタートルネック。

その形状を活かすと、必然的に襟合わせが浅くなります。
黒の洋服に合わせてダーク系でまとめましたが、選んだのは女性の着物です。
男性物へ仕立て直しもしていません。
ただし、着る時にほんのちょっと、いつもと違う所に気を付けて。

この着物は広衿でした、この様に…↓

いつもなら(女性の着付け)この様に襟を斜めに内側に折るのですが…↓

男装するので棒衿のように衿先までちょうど半分に折りました↓

*縫ったり、接着したり、していません。

さらに、普通に着る分には、私の体には小さい着物ですが、男装なので「衿は抜かない・おはしょりも不要」

*ちなみに、一つ目のコーデでも衿は抜いていません。

それでもおはしょりになる部分が少し出たので、腰紐1本、胸紐1本使っています。胸紐は腰紐のちょっと上で締め、おはしょりと共に角帯で隠れるようにしています。
帯は普通の男性が使う角帯です。
3回巻いて前で貝の口に結んでくるっと回して終わり。

○アクセサリーとの和洋折衷

気心知れた方と会う時は、遠慮なしの遊んだコーディネート。
今回はそんなとある日のコーデをご紹介します。

この日は久しぶりにアクセサリーから決めました。
ハーネスにイヤーカフ、イヤーカフは二種類です。

首輪の質感に合わせたサッシュベルトとシルバーチェーン。

サッシュベルトの飾りの部分以外は、ゴム製なのでしっかり締まり、飾りとしてだけではなく帯締めとして使えます。チェーンは多分バッグの飾りだったのかな?入手経路を忘れましたが…ゴツめです。

例えば、「まず帯揚げ・帯締めから先に決める」感じ、ですね!
いつも最後に決めるアイテムですが…たまにこんな手順で決めていくことがあります。

次は半衿…アクセサリーに負けない紫の派手なやつ!

これはリサイクルショップで売られていた半衿サイズにカットされた端切れです。
着物は半衿の色が含まれる、こちらを選びました。
アクセサリーが可愛くないので(笑)、着物も「可愛い」気の無いものを。
それでも、先ほどの男装コーデよりは女性らしい…でしょ?!

最後のこのコーディネート、帯が悩みました~。
着物に合って、かつ、アクセサリーが目立つ帯…地味かもしれませんが色の無いアクセサリーが映えるにはこの帯がベストでした!

ラスト、ややコスプレ感が出てたかな?と思いましたが、通常運転です!

普段着です!
私はごつごつしたアクセサリーやロックテイストのアイテムが大好きですが、「可愛いアイテム」が好きな方は、私がアクセサリーを組み合わせた部分に「可愛いアイテム」をすり替えて考えて頂けると嬉しいです!

以上、冬には欠かせないウールの着物のコーディネートでした!
和洋折衷、ぜひお試しあれ!